2018-09-14 19:46:09
老いても、恥ずかしくないババアになろうと思う。
ジジイだっておんなじ。
老夫婦が、寝床で横になりながら、しわの数が増えたねって、数え合って、笑い合えたら、
それだけで、極楽浄土。
いつかは大往生なんだから、多少の苦しいことは平気。
冬の寒さも、セーターを編んで、越えて見せるわ。
昔あったこたつは、もうないけれど、電気毛布にくるまって過ごす夜、、、。
エヌ・エイチ・ケーの歌謡曲が懐かしく六畳間に響き、昨日、近所の――さんが、おすそ分けにくれた煎餅をかじりながら、老眼鏡越しに老人誌に目を通す、、、。
ババア年期って、あの世へのプロローグだから、極楽浄土がどうなってんのか、すごく気になるわ。
それとも、キリスト教みたいな天国に行くのかしら。
天国に行ったら、アダムとイブみたいに、急に若返ったりして、、、。
でも、やっぱり、今の自分を大切にしたい。
だって、神様がくれた老いだもの、、、。
格好悪くなっても、動きにくくなっても、
それは、神様が、格好つけないで、もっとゆっくり生きなさい、っていうことなんだと思う、、。
老化してしわしわになった肌も、白くなった髪も、全部、神様の贈り物。
ドレスだって、タックが多いほうが、ドレープが豪華になって素敵だわ、、、、。
きっと、神様には、私の魂は、ゴージャスなドレスのように見えているはずよ。
清らかなほど、色は透明な白なの、、、。
似合わないかしら、、、、。
でも、いいえ、ババアは決して恥ずかしくないわ。
わたしは立派なババア、、、。
筆者:有閑婆