2018-10-08 09:30:12
一休さんの話なんだけれど、「家宝だという壺があるんだが、
値打ちのありそうなものでもないので、見てほしい」という依頼があったの。
一休さんは、あの頓智のポーズで少し考えてから、
この壺の中に水を入れてみてください、と言うわけ。
すると、光の屈折によって、
壁の内側に墨で書かれた「思いやり」という文字が浮かび上がって見えてきたの。
それで、「なぁるほど、ご先祖様の言っていた家宝とは、
『思いやり』だということですよ。」と、一休は得意げに答えるわけ。
これだけの話なんだけれど、すっごく悟ったお話よね。
家宝は、値打ちのある品物ではなく、目には見えない「思いやり」であったというわけ。
「思いやり」、、、それこそが、幸せに通じる鍵だってことを、言っているわけ。
聖書にもこんな一説があるわ。
~ペテロへの天国の鍵の授与~
マタイによる福音書より
「16:19 わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。
あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。
あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」
ペテロは、もともとサイモンという名の漁師だったの。
弟のアンデレと共に、最初にイエスの弟子になり、イエスによってペテロと改名してもらったそうよ。
ところで、私、偶然にも、息子だったら、サイモンという名前にしようと思っていたのよ。
当て字は「綵門」。苗字との字数が抜群だったのよ。
でも、生まれてきたのは女の子だったの。
そこで、インドの女神さまから文字をもらったわ。
男の子だったら、サイモンと同格の魂、
ひょっとしたらサイモンの魂が、そのまま転生したかもしれないわね。
あ、そうそう、「思いやり」こそが幸せに通じる鍵だって話だったわね。
筆者:有閑婆